一人暮らしをしていると寂しいと感じる時もありますよね。
そんな時、「猫を飼いたい」と思う人もいるでしょう。
ここでは猫の飼い方やポイントについてご紹介してます。
猫を飼うときの注意点
- ペット可の物件を探す
- 猫に向いた部屋探し
- 猫を飼う時の心構え
- 室内外の配慮
上記の4つについて詳しく見ていきましょう。
1.ペット可の物件を探す
ポイント:飼育環境を整えましょう!
これから住む場所は、「ペット可」でしょうか?
「猫1匹くらい大丈夫」と安易に考えている人もいるかもしれません。
- すぐに退去
- 高額な損害賠償
しかし、万が一黙って飼っていることがバレてしまうと、上記のようなことになります。
最悪のケースでは、愛する猫を手放さなくてはならない状況に陥る可能性も。
そうならないためにも、必ず「ペット可」の物件で環境を整えましょう。
最近ではペットを飼う前提で作られた賃貸物件も増えています。
一人暮らしの場合は、マンションやアパートなど賃貸住宅に住む人が多く、普通の賃貸住宅では基本的に猫を含めたペットを飼うことはできません。
そのためペット禁止のマンションなどで、こっそり飼うのは確実にトラブルの元ですので絶対にやめましょう。
ペット飼育可のマンションは、敷金が通常よりも2カ月分ぐらい上乗せされる程度で済みますので、さほどハードルは高くありません。
2.猫を向いた部屋探し
ポイント:猫の爪に傷がつきにくい部屋を探そう!
猫と犬では部屋に求められる必要な条件が、やや変わってきます。
性格や性質が、飼い主の環境や条件によって異なりますが、相性があります。
爪の鋭い猫は、床や壁を傷つける恐れも…。
そのため爪によって傷つきにくい部屋が重要となってきます。
最近のペット可住宅の中には、爪によって傷つきにくい柱・床・壁になっているところもあるんですね。
猫を飼う場合は、このような点も重視して部屋探しをしましょう。
そして飼いやすい猫がいるのも事実です。
「飼いやすい条件」
- 被毛の手入れがしやすい
- 躾がしやすい
- おとなしい
- あまり鳴かない
上記の4つが猫を飼いやすい条件です。
飼いやすい猫の条件:被毛の手入れがしやすい
被毛のお手入れは、しっかりしておかないと抜け毛が舞って衣類に付着したりします。
猫の種類によっては、毎日数回のブラッシングを必要な猫もいます。
そのためブラッシングをする回数が少ない猫がおすすめです。
お手入れに手軽さを求める場合、短毛種や抜け毛の少ないタイプの猫がいいでしょう。
飼いやすい猫の条件:躾がしやすい
猫は賢い種類が多く、飼い主に従順な性格の猫は躾がしやすいんですね。
トイレの場所を最初に教えるとその後もしっかりできるので、賢い猫はしつけの面ではすごく飼いやすくなっています。
また猫種によっては、犬のように従順な種類もいるですね。
飼いやすい猫の条件:おとなしい
猫は基本的に散歩に行く必要がないため、案外部屋でこもり切って飼うことができます。
運動量が少なく、活発に動くよりも、寝る時間が多い猫は案外「大人しい」です。
留守番をしている間は静かに寝ていて、飼い主が帰宅したら一緒に遊べるので、飼いやすいのではないでしょうか。
ただ、運動不足になってしまうと、肥満の原因になるため、運動と遊びを一緒のスタンスで行うと飼い主の負担にもなりません。
自由を好むため、ある程度放っておくようなことがあっても大丈夫なんですね。
日々の食事と水、トイレの清潔さがあれば、特別何かをしなくてはいけないということがないのも特徴です。
飼いやすい猫の条件:あまり鳴かない
アパートやマンションなどの賃貸物件に住んでいる方は、大きな声で鳴かれると困りますよね。そのため、小さい声の子を望むと思います。性格的に物静かな猫は、あまり鳴かなかったり、鳴いても声が小さかったりということが多いです。
ただし、声は猫の病気サインを示すことがありますので、声が小さい猫を飼う場合は、見逃してしまわないようにすることが大切です。
3.猫を飼う時の心構え
猫を飼うにあたっての心構えが5つあります。
- ちゃんと世話ができる
- 金銭面での余裕がある
- 去勢・避妊手術をする
- 飼い方を学ぶ
- 留守番の役目
以下で詳しく見ていきましょう。
心構え①:ちゃんと世話ができる
猫だって生き物です。
人間と同じようにウンチやおしっこをし、病気にもなります。
エサをやったり、一緒に遊ぶだけが世話だけではありません。
またハムスターなどの小動物と比べると10~15年くらいは長く生きます。
- 忙しい時でも世話ができる
- 面倒を見切れる
上記の2つをしっかり考えてから飼いましょう。
忙しくて面倒に感じることもあるでしょう。
飽きたからと言って途中で投げ出したり、捨てたりすることにならないように。
きちんと責任を持って最後まで飼える条件と、心構えを整えましょう。
心構え②:金銭面での余裕がある
エサ代だけでなく、トイレの砂代や病院代・おもちゃやベッドなどにかかる費用を用意できますか?
一人暮らしの場合、家賃や光熱費などお給料から全てを賄っています。
その中から新たに家族を迎える分の費用を準備しなくてはいけません。
エサやトイレの砂など高額な金額ではありませんが、毎月生活費がかかります。
目安として月に5,000円程度の金額になりますが、これはエサ代とトイレの砂代のみと考えましょう。
その他に、病院代(ワクチンや病気)、ペット保険、猫用おもちゃなど。
大きな病気で手術ともなると、数十万円かかることも。
特に病院代は大きくかかってきますので、金銭的余裕がないと猫を飼い続けるのは難しいです。
動物を飼育するということはそれだけ費用もかかりますので、経済的に余裕のない人が飼うのはおすすめできません。
最初に最低限必要なものの目安は下記の通りです。
- キャットフード
- 皿
- トイレ
- 猫砂(トイレ砂)
- 消臭関係
- 爪とぎ
- 爪切り
また猫は好きなところで寝るので、特に寝床を用意する必要はありません。
あなたと一緒に布団の上で寝ることも。
心配であれば、せめてマットやクッション、毛布などの柔らかい敷物を敷いてあげてましょう。
一人暮らしの部屋に猫用品が大量にあっても、置き場に困ることになります。
そのため必要最低限のものだけ。
おもちゃなんかも他のもので代用が利きます。
飼い続けるための費用を用意できるか、よく考えてから飼いましょう。
心構え③:去勢・避妊手術をする
1歳くらいになると、多くの猫は繁殖の時期がやってきます。
いわゆる発情の状態になって、オス・メス共に鳴き声がうるさくなったり、落ち着きがなくなったりします。
特に鳴き声に関してはかなり大きくなるので、発情状態のまま飼い続けるのは困難です。
いくらなだめても夜間や早朝に鳴き続け、近所迷惑にもなりかねません。
近所で早朝から野良猫が喧嘩していたり、雄叫びをあげていたりするのを聞いたことがあるのではないでしょうか。
そういった点があることも把握した上で、責任を持って飼育を始めて下さい。
子供を産ませる予定がないのであれば、去勢・避妊手術が必要になってきます。
病気になったときや、これらの手術のために連れて行ける動物病院が身近にあるかを、きちんと探しておきましょう。
心構え④:飼い方を学ぶ
本などを飼って、あらかじめ飼い方を勉強しておくことをおすすめします。
エサも与えていい物といけない物があり、間違った育て方をしないようにしましょう。
ポイント:子猫から飼うのがおすすめ
子猫から飼うことでなつきやすくなり、トイレなどのしつけもしやすくなります。
里親募集のチラシや貼紙、ネットでの募集などから探すとスムーズです。
ただし、一人暮らしには猫がおすすめだからと言っても、決して良いことばかりではありません。
猫はストレスが溜まると爪で壁等を引っ掻き回すことがあります。
小さいうちからしっかりしつけておきましょう。
室内がボロボロになってしまうと、ペット可の賃貸であっても高額な修繕費用を請求されかねません。
テレビや動画サイトで愛くるしい猫を見かける機会も増え、猫に興味を持ったり、自分で飼うケースも増えています。
また新生活で一人暮らしをするにあたって、ペットを飼いたいと考えている人もいるでしょう。
しかし、何度も言うようにペットと言えど猫も生き物です。
「誰でも」「どんな場所でも」飼える動物ではありません。
しっかりと日頃から勉強をして、準備を整えた上で、かわいい猫との暮らしを楽しみましょう。
心構え⑤:留守番の役目
様子が見れない外出中が心配という人もいるでしょう。
一人暮らしであれば家を留守にすることが多く、昼間はお世話をすることができません。
猫を飼った場合、通常は朝から晩まで一人ぼっちで過ごさせてしまうことになります。
しかし、猫は昼間であっても24時間のうち80%は寝ているので問題ありません。
猫の名前の由来は「寝子」から来ているように、一日の内のほとんどを寝て過ごす動物です。
それなので、誰にも邪魔されない時間は、案外居心地が良かったりするぐらいなのです。
もちろん寂しがってしまうこともあるので、家にいる時にはしっかり遊んであげましょう。
外泊はしてもいいの?
外泊したとしても1~2泊くらいであれば大丈夫と言われています。
そのための環境を用意していくことが前提ですが、キャットフードと水をまとめて置いていっても、犬のように一回で全て食べてしまうことはありません。
猫によっては全て食べてしまいますので、その際は自動給餌器を使うようにすれば問題ありません。
水やりに関しては自動給水器を利用しましょう。
また、季節に合わせて室温管理もしっかりしておけば大丈夫です。
(もちろんおすすめはしません)
猫の留守番で気をつけることは?
外に出ないように注意しましょう。
窓の閉め忘れや、換気用に開けておいたちょっとしたスキマから外に出てしまうことがあります。
また、出かけるときに玄関からするりと一緒に出てしまうことも。
いったん外に出してしまうと、家に戻れなくなってしまうだけでなく命の危険もあります。
猫は犬と違って帰巣本能が薄いです。
しかも他の猫のテリトリーに入れば、追っかけ回されて帰ることが困難になってしまうこともあるのです。
飼い猫が脱走した時の対処法
飼い猫を守るためにも、猫が外に出られないように戸締り出来ているか、外出前に必ずチェックしましょう。
なお、頻繁に外出する人は、長時間留守にしても猫が一人で快適に過ごせるように、エサや部屋の温度にも配慮しましょう。
猫にとっての危険物を取り除こう
猫は好奇心が強く、輪っかなどに首を入れたり、何でも舐めたり、上に飛び乗って物を落とします。
仕事などで留守をしている時に首が取れなくなってしまったり、体調を崩してしまったりする事故が起こることも。
そのため、危険に晒すものは最初から片付けておきましょう。
出かけている時間帯に頭が抜けない事故や食べてはいけない食べ物を口にしてしまったら、命の危険にさらされることになります。
瓶などの割れ物もジャンプしたときに落とすこともあるので、猫が暴れても平気なように部屋を片付けておきましょう。
薬やクリップなどの小さい物も平気で口にしますので、片付けておく必要があります。
人間の食べ物を与えてはいけない
一人暮らしの場合は、同じ部屋でいつも猫と戯れることになると思います。
猫がかわいくて、つい人間の食べ物をあげたりしてしまう人がいます。
しかしそれは猫の寿命を縮めてしまう恐れがあるんですね。
それだけでなく、人間の食べ物をあげてしまうとキャットフードを食べなくなってしまいます。
「かわいくてつい…」ということはわかりますが、猫のことを思うならやめておきましょう。
やっぱりそこは厳しく一線をおく必要があります。
飼育の注意点と飼いやすい猫の種類
いまや日本では未婚率や離婚率が急激に高まり、単身世帯が急増しています。しかし、一人暮らしはふとした時に寂しさを感じる時もあり、部屋に戻ってくると空虚感を感じるとよく耳にします。
そんな時に、誰かが迎えてくれたらと思うことで、猫との暮らしを考えている人が増えてきているようです。
実際、ペットは一人暮らしをしている人の寂しい懐を優しく癒やしてくれることでしょう。
気軽にペットを飼える環境にある人は少ないかもしれませんが、しっかりと育てられるのであれば、ペットと新しい人生を歩むのも良いかもしれませんね。
猫は家族で飼うのもオススメですが、一人暮らしを満喫している人こそ飼った方がいいと言えるおすすめペットではないでしょうか。
最近では、捨て猫を保護して突然飼い始めることになったという人も少なくないようです。自由奔放でものすごく甘えんぼなところがある猫。
飼い主をメロメロにしてしまうかわいらしい魅力があります。
また、猫は犬と違って定期的な散歩が必要ないなど、一人暮らしとしてはとても飼いやすいペットなのです。
ただし、生き物ですので、いくら飼いやすいといっても何も知らないで飼うのは安易過ぎます。
猫によっては、誰かが側にいないとストレスを感じてしまうこともあるんですね。
今回は一人暮らしをしていても飼いやすい猫の話をしていきたいと思います。飼いやすい条件って個々によって違ってくると思いますので、その辺りからみていきましょう。
オスとメスによっても異なる
性別によって、性格や行動が違ってくるので、オスにするかメスにするかというところも考えに入れた方がいいです。
オス…甘えん坊、活発、発情期になるとスプレー行為(おしっこを柱などにまき散らす行為)を激しくする(去勢手術をすれば問題はありません)など。
メス…意外と気まぐれ、おしとやかな面も、発情期になると、大声で鳴くこともある(避妊手術をすれば問題はありません)など。
オスにするかメスにするかは、飼い主さんの環境や状況で選びましょう。
一人暮らしでも飼いやすい猫の種類
性質や性格などから、一人暮らしでも飼いやすい猫の種類をご紹介していきます。
ラグドール
※写真はラグドールではありません。
大型猫ですが、性格は非常に温厚です。攻撃的なところもなく、マイペース。
人見知りも少ないですから、先住さんがいても、多頭飼いにしてもうまくやっていけます。また、鳴き声もさほど大きくありません。
ただ、ラグドールは長毛種です。厚い被毛に覆われていますので、ブラッシングの回数が多く必要になります。
ロシアンブルー
※写真はロシアンブルーではありません。
ブルーの毛とグリーンの瞳が特徴の猫です。性格的に物静かで自立しています。
そして賢い猫です。しつけはしやすいですし、よく懐いてくれて信頼関係を築けます。
ただ、人見知りをするので、来客時はかごに入れるなどした方がいいでしょう。
ロシアンブルーは短毛種で抜け毛が少なめです。
シャルトリュー
※写真はシャルトリューではありません。
グレーブルーの毛が美しい猫です。性格は賢く従順です。
よく「犬のような性格」だと表現されることがあるくらいです。
また、物静かな子なので飼い主さんを困らせるようなことはしないでしょう。
シャルトリューは短毛種な上に抜け毛が少ないタイプの猫です。ブラッシングは日に1度程度でいいでしょう。
アビシニアン
※写真はアビシニアンではありません。
アビシニアンは、甘えたがりで人懐っこい性格をしています。
それに賢いのでしつけもしやすいです。また、あまり鳴くことがないというのも一人暮らしで飼うには向いていますね。
短毛種で抜け毛も少ないですから、その点でも飼いやすいと思います。
マンチカン
※写真はマンチカンではありません。
短い足が特徴的なとてもかわいい猫です。飼い主によく懐きます。
甘えん坊なところもありますから、長期間(泊まりが入る場合)の留守番は難しいでしょう。帰ってきた時に思い切り遊んであげると、満足してくれるはず。ふれ合いを好みます。
マンチカンは、長毛種も短毛種もいますので、ブラッシングの回数が気になる場合は、短毛種がいいでしょう。
スコティッシュフォールド
※スコティッシュフォールドではありません。
性格が温厚で賢く、飼い主に忠実なところがあります。
鳴き声は小さくてかわいいです。
運動量はそれほど多くないので、飼い主さんの帰宅後に遊んであげることで「運動兼遊び」が実行できますよ。
スコティッシュフォールドは、長毛種と短毛種がいますので、毛のお手入れの楽さを求めるなら、短毛種がオススメです。
メインクーン
※写真はメインクイーンではありません。
こちらも大型猫ですが、ゆったり系でおっとりしています。
大らかですので、人見知りはほとんどありません。賢いのでしつけはしやすいと思います。
また、柔軟な性格をしていますので環境への変化に早くになじむことができます。
メインクーンも長毛種で被毛が多いです。毛並みのことを考えるとブラッシングの回数は多くなります。
ブリティッシュショートヘア
※写真はブリティッシュショートヘアではありません。
自立心が強く落ち着きのあるブリティッシュショートヘアは、飼いやすい条件をほぼ全てクリアしている猫です。
賢く、しつけもしやすいくなっています。
長毛種と短毛種がいますので、短毛種を選べば、ブラッシングなどが少なくて済みます。
まとめ
ここでご紹介した注意点にさえ気をつければ、一人暮らしでも猫を飼うことはできます。
一人暮らしから「一人と一匹」になる場合、飼いやすさは大切です。
飼い猫を選ぶときは、飼いやすさだけではなく、相性で見ることも必要なんですね。
一緒に暮らすのですから、気の合う猫と住むに越したことはないからです。
かまって攻撃をしてきたり、自分を必要としてくれたり、猫ならではの愛らしい仕草は人生の生き甲斐にもつながるほどです。
今回、紹介させていただいた「飼いやすい条件」を基本として、飼い主さんとの相性も一緒に見て選ぶようにしてあげることが、「一人と一匹」の生活をずっと楽しいものにしてくれます。
ただ、だからといって安易に猫を飼うのもおすすめできず、猫には猫ならではの難しさもあるということを把握しておきましょう。
それ以前に、猫を家族として迎え入れ、生涯大切に飼育できるのかを再三よく考えてみて下さい。
生き物を飼うという責任に、確固たる自信を持てるようになってから飼育に取り組むようにしましょう。
「猫を飼いたい!」という気持ちをぜひ実現させてください。
これを読んでいる一人暮らしの方の猫との暮らしの参考になれば幸いです。